
試験結果が発表されました。
個人的に、医療情報システム系が奇問だらけの印象でしたが、そこそこ点数はとれてたようです。
医学・医療系については幅広い出題分野ですし、毎年の事ですが、システムエンジニアとしてなかなか点が取りにくい問題が多いと思います。
詳細はこちらを参照してください。
受験者数・合格者数
2023年度の医療情報試験の受験者数・合格者数(認定者数)は以下の通りでした。
- 試験会場:13会場
- 申し込み者数:3,646名
- 欠席者数:476名(欠席率13%)
- 受検者総数:3,170名
- 合格者数(認定者数):1,145 名(合格率36.1%)

2022年度の申し込み者数は4,010名(受験者総数は3,400名)でしたから、受験者数はかなり減っていますね。
講評のまとめ
講評の要約です。
試験の実施
試験は前年度と同じく全国13会場で実施されました。
受検者総数は3,170名でした。
不適切な問題
- 医学・医療系の問題14
「オンライン診療として認められている」の解釈が曖昧で、正解が複数あり得るため、受検者全員を正解としました。 - 情報処理技術系の問題46
誤植がありましたが、正解に影響しないため通常の配点で採点しました。
合格基準と結果
各科目の合格基準点は以下通りと設定されました。
- 情報処理技術系 66点
- 医療情報システム系 66点
- 医学・医療系 50点
全体の合格率は36.1%で、得点率は55.5%です。
特に医学・医療系の平均点は50点以下(49.97点)で難易度が高かったとされました。
正答率が低かったテーマ
正答率が低かった問題のテーマは、各科目ごとに異なり、新しいルールや技術に関連する時事問題が難しかったことが示唆されました。
時事問題
時事問題の具体的な例です。
- オンライン資格確認
- サプライチェーンリスク
情報処理技術系
情報処理技術系で正答率が低かったテーマは以下の通りでした。
- システム開発におけるテスト
- タスク処理順序の関係グラフ
- 近距離通信規格
医療情報システム系
医療情報システム系で正答率が低かったテーマは以下の通りでした。
- 看護業務支援システム
- 生理機能検査部門システム
- 輸血検査
- GS1(医療材料管理)
- システム間連携の仕様
- 電子処方箋
- DICOM
- データ分析
- 病院経営分析
医学・医療系
医学・医療系で正答率が低かったテーマは以下の通りでした。
- 医学研究に係る倫理
- 医療機関の指導・監査
- オンライン診療
- パス(アウトカム)
- 循環器治療
- 看護必要度
- 検査のカットオフ値
- IVR
- PICO(PECO)
能力向上と期待
医療情報技師として認定された方々には、専門性を発揮し、将来的に上級医療情報技師に挑戦することが期待されています。
保留中の受検者や今後受験する方々には、時事問題に対する情報収集と知識の向上が推奨されています。