
2021年(第19回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 11~20 を勉強したときの備忘録です。
問11:LANポートのコネクタはどれか。(図あり)
1)
2)
3)
4)
5)
正答:2
5) MVMO :
- DRM
- MDM
- BYOD
- MIMO
- MVMO
それぞれ以下の用語の略称です。
1) Digital Rights Management (デジタル著作権管理)
2) Mobile Device Management (携帯端末管理)
MDM(モバイルデバイス管理)とは、企業などで利用されるモバイル端末を一元的に監視・管理するためのサービスやソフトウェアのことをいいます。MDMで実現できる機能は多岐にわたりますが、ビジネス分野で有効的な機能として大きく次の3つに分けることができます。
モバイル端末の紛失・盗難時のリモート制御
デバイス機能の一元的な管理
各種ポリシー、アプリの一斉配布による管理効率化
3) Bring Your Own Device (自分のデバイスを持ち込む)
4) Multiple-Input and Multiple-Output (通信品質を向上させるスマートアンテナ技術)
5) Mobile Virtual Network Operator (仮想移動体通信事業者)
正答:2
問13:オペレーティングシステムはどれか。
- FHIR
- Java
- Ruby
- Apache
- Android
それぞれ以下の通りに分類されます。
1) API
2) プログラム言語
3) スクリプト言語
4) ソフトウェア
5) オペレーティングシステム
正答:5
問14:プログラムで扱う変数の型のうち、論理型に必要な情報量はどれか。
- 1bit
- 2bit
- 4bit
- 8bit
- 16bit
論理型(boolean)は、論理演算の真偽(TRUE, FALSE)に対応します。
この2種類の値に対応できれば良く、これは0か1の値を持てれば表現できます。
よって情報量は1bitで済み、答えは1です。
正答:1
問15:図に示すデータ構造はどれか。(図あり)
- キュー
- ツリー
- リスト
- スタック
- ネットワーク
データ構造の種類 最も基本的なデータ構造には、要素を一列に並べた「配列」(array)、要素を格納した順に取り出すことができる「キュー」(queue)、格納したのとは逆順に取り出すことができる「スタック」(stack)などがある。
1)
2)
3)
4)
5)
正答:2
問16:アナログ信号をデジタル信号へ変換する処理順序はどれか。
- 標本化→量子化→符号化
- 符号化→量子化→標本化
- 量子化→標本化→符号化
- 量子化→符号化→標本化
- 符号化→標本化→量子化
A/D変換
① 標本化(サンプリング)
連続したデータであるアナログデータを一定の時間単位で区切り、その時間ごとの信号レベルを標本として抽出する処理が標本化(サンプリング)です。
まずは時間軸を「段階のない連続したアナログデータ」から「段階のあるディジタルデータ」にします。
②量子化
信号レベルを何段階で表現するかを定め、サンプリングしたデータをその階段数に当てはめて整数値に置き換える処理が量子化です。
次に,縦軸の信号レベルを「区切りのない連続したアナログデータ」から、「区切りのあるディジタルデータ」にしてあげるわけです。
③符号化
②の量子化で当てはめた整数値を符号化によって、0と1の2進数(ディジタルデータ)に変換します。
符号化の方法には主に2種類に分類できます。また、符号化によって音声をデジタルに変換することをコーデックといいます。
1)
2)
3)
4)
5)
正答:1
問17:1から20の整数の和を求めるフローチャートの(①)に入るのはどれか。(図あり)
- i ← i+1
- i ← i+x
- i ← i-1
- x ← x+1
- x ← x/i
1)
2)
3)
4)
5)
正答:1
問18:次のSQL文を実行したとき、得られるデータの行数はどれか。
- 0
- 1
- 2
- 3
- 4
1)
2)
3)
4)
5)
解答では本問を例にしたSQLの基本を解説する。
※「SELECT *」の「*」は全ての項目を選択するという意味である
(1)「検査結果」表より、検査1 が 8.0 超えのレコードを抽出するSQLは以下の通りである。
-> SELECT * FROM 検査結果 WHERE 検査1>8.0
(2)「検査結果」表より、検査2 が 70 超えのレコードを抽出するSQLは以下の通りである。
-> SELECT * FROM 検査結果 WHERE 検査2>70
(3)「検査結果」表より、検査1 が 8.0 超えかつ(AND)、検査2 が 70 超えのレコードを抽出するSQLは以下の通りである。
-> SELECT * FROM 検査結果 WHERE 検査1>8.0 AND 検査2>70
(4)少し脱線するが、「検査結果」表より、全てのレコードを抽出するSQLは以下の通りである。(ただし、項目は患者番号、氏名のみ)
-> SELECT 患者番号, 氏名 FROM 検査結果
(5)「検査結果」表より、患者番号と氏名でグルーピング((4)から重複行が見た目上削除)されたレコードを抽出するSQLは以下の通りである。
-> SELECT 患者番号, 氏名 FROM 検査結果 GROUP BY 患者番号, 氏名
(6) (1)-(5)を踏まえ、「検査結果」表より、検査1 が 8.0 超えかつ(AND)、検査2 が 70 超えのレコードかつ、患者番号と氏名でグルーピングされたレコードを抽出するSQLは以下の通りである。(本問のSQL)
-> SELECT 患者番号,氏名 FROM 検査結果 WHERE 検査1>8.0 AND 検査2>70 GROUP BY 患者番号, 氏名
よって、解答は「3)」である。
正答:3
問18の表"検査結果"に対して次のSQL文を実行したとき、3行目に表示される検査1、検査2の値がともに正しいのはどれか。:
- 検査1: 5.8, 検査2: 31
- 検査1: 7.0, 検査2: 18
- 検査1: 6.5, 検査2: 71
- 検査1: 6.5, 検査2: 99
- 検査1: 10.6, 検査2: 71
ORDER BYで昇順に並ぶ
1)
2)
3)
4)
5)
正答:5
問20:トランザクション処理が「すべて実行される」か「1つも実行されない」のどちらかの状態を表す特性はどれか。
- 一貫性
- 機密性
- 原子性
- 持続性
- 独立性
ACID特性とは、トランザクション処理において必要とされる4つの要素、Atomicity(原子性)、Consistency(一貫性)、Isolation(独立性)、Durability(永続性)を頭字語で表したものである。
「A」はAtomicity(原子性)である。 これは、一連の処理は、全体として実行されるか、実行されないか、どちらかであることが保証されることを指す。
「C」はConsistency(一貫性)である。 これは、処理結果がある条件や整合性を保つことが保証されるという意味である。
「I」はIsolation(独立性)である。 これは、その処理について、結果だけが他から見ることができ、実行中の途中状態が他へ影響することが無いということである。
「D」はDurability(永続性)である。 これは、その処理が完了したという結果を受けた段階で、結果は失われることの無い永続的なものとしてデータベースに記録されている、ということを指している。 トランザクション処理では、データベースにおけるデータの一貫性を保証するため、一連の処理全体を一個の処理単位として管理している。 このとき、ACID特性が遵守されていることが、データの一貫性を保証するためには不可欠とされている。
1)
2)
3)
4)
5)
正答:3
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