2018年医療情報技師(医学医療系)の過去問集5

2018年(第16回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 41~50 を勉強したときの備忘録です。

問41:患者の自我をささえて情緒的な安定を図り適応能力を回復させようとするのはどれか。

  1. 訓練療法
  2. 芸術療法
  3. 作業療法
  4. 支持療法
  5. 洞察療法
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:4

問42:法律上作成すべき書類とその保存期間の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 助産録 – 2年間
  2. 診療録 – 5年間
  3. 調剤録 – 3年間
  4. 歯科技工指示書 – 2年間
  5. 救急救命処置録 – 5年間
メモ


1)5年間
2)
3)
4)
5)
  

正答:1

問43:生活歴の項目として適切でないのはどれか。

  1. 職業
  2. 嗜好物
  3. 飲酒の有無
  4. 喫煙の有無
  5. 生活習慣病の有無
メモ


生活習慣病の有無は「生活歴」ではなく「既往歴」の項目である。
1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:5

問44:医薬品の治験について誤っているのはどれか。

  1. GCPのもとで実施される。
  2. 計画段階で国への届出が必要である。
  3. 医師自らが企画することも可能である。
  4. 医薬品の製造販売承認を得るために行われる。
  5. 結果は治験審査委員会で公正に評価しなければならない。
メモ


1)
2)
3)
4)
5)治験審査員会では、治験計画の事前審査が行われる。
すなわち、提出された「治験実施計画書」などをもとに、治験を実施することの理論的・科学的
見地からの妥当性について審議を行う。また、治験機関が一年を超える場合には、年に一回以上
当該治験継続の適否について審査する。
結果の評価を行う組織ではないので誤り。
  

正答:5

問45:システマティック・レビューの説明として誤っているのはどれか。

  1. 診療ガイドラインにしばしば反映される。
  2. 公開されている文献を対象にして行われる。
  3. 得られた結果のエビデンスレベルはもっとも高い。
  4. 良い結果が得られた研究データを抽出して分析を行う。
  5. 出版バイアスを排除するためになるべく広く文献を調査する。
メモ


システマティック・レビューとはバイアスによるデータの偏りを避けるため
広く文献を調べて、質の高い研究データを抽出し、分析を行うことであり
導かれた結果はエビデンスレベルがもっとも高く、しばしば診療ガイドラインに
反映される。
1)
2)
3)
4)良い結果が得られた研究データのみを抽出する行為は、
データの偏りを生じさせるため、誤り。
5)
  

正答:4

問46:対象集団において、ある時点の疾病の有無と要因との関係を調べるものはどれか。

  1. 介入研究
  2. 横断的研究
  3. 症例対照研究
  4. 後向きコホート研究
  5. 前向きコホート研究
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:2

問47:次の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 感度 – 疾患罹患者中の検査陽性者の割合
  2. オッズ – ある事象が起こる確率と起こらない確率の比
  3. 特異度 – 疾患罹患者中の検査陰性者の割合
  4. バイアス – 偶然ではない系統的な誤差
  5. 相対危険度 – 曝露群と非曝露群の発症率の比
メモ


1)
2)
3)疾患非罹患者中の検査陰性者の割合
4)
5)
  

正答:3

問48:正規分布について誤っているのはどれか。

  1. 一様分布の一種である。
  2. 分布は左右対称である。
  3. 平均値と中央値が一致する。
  4. 分布は平均値と標準偏差で決まる。
  5. [ 平均値 ± 2 × 標準偏差 ] の区間に全体の約95%が入る。
メモ


一様分布とは、どの結果が起きる確率も等しいものをいう。(例:サイコロの出目)
  

正答:1

問49:仮説検定について誤っているのはどれか。

  1. 有意水準を設定する。
  2. 帰無仮説と対立仮説をたてる。
  3. 検定のために使う統計量を決める。
  4. 観測したデータから検定統計量の値を計算する。
  5. 検定統計量の値が棄却域に含まれれば対立仮説を棄却する。
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:5

問50:手術症例を中心とした臨床データベースはどれか。

  1. NCD
  2. NDB
  3. DPCデータベース
  4. ゲノム情報データベース
  5. 全国がん登録データベース
メモ


1)National Clinical Databaseとは、全国の外科手術症例について集積されたデータベースである。
2)NDBとはレセプト情報、特定健診など情報データベースであり、
医療機関から保険者に対して発行されるレセプト情報と特定健診、保健指導の結果を
集積したデータベースである。
3)DPCデータベースとはDPC制度のもと、各種診療実態データがDPC調査により大規模に集積されているものであり、
一部は公開データベースとして利用できる。
4)ゲノム情報データベースとは、ゲノムと疾患に関する知見を集積したもので各種のデータベースが存在する。
5)がん登録推進法により、がんと診断されたすべての患者のがんに関するデータを国に登録して集積されたデータベースである。
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正答:1