2018年医療情報技師(医学医療系)の過去問集2

2018年(第16回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 11~20 を勉強したときの備忘録です。

問11:特定健康診査の判定項目でないのはどれか。

  1. 腹囲
  2. 体脂肪率
  3. 収縮期血圧
  4. HbA1c
  5. HDLコレステロール
メモ

正答:2

問12:救急救命士に認められていない行為はどれか。

  1. 輸液
  2. 採血
  3. 気道確保
  4. 血糖値測定
  5. 薬剤の投与
メモ


救急救命士は救急救命士法施行規則(平成26年改正)において
心肺停止患者に対しては、厚生労働大臣の認める輸血、気道確保、薬剤の投与が行える。
心肺停止状態ではない患者に対しては、輸液、血糖値測定、薬剤の投与が行える。
よって上記に該当しない「採血」が正解。
1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:2

問13:医療の質の評価においてプロセス指標となるのはどれか。

  1. SCUの有無
  2. 手術後死亡率
  3. 病院標準化死亡比
  4. ICU専属医師の有無
  5. 抗菌薬使用ガイドラインの遵守率
メモ


1)ストラクチャー
2)アウトカム
3)アウトカム
4)ストラクチャー
5)実際の医療の適切さなど、医療の過程を測る指標であるプロセス指標に該当する
  

正答:5

問14:管理会計で用いられるのはどれか。2つマークしなさい。

  1. 損益計算書
  2. 貸借対照表
  3. ABC原価計算
  4. 損益分岐点分析
  5. キャッシュフロー計算書
メモ


病院の財務分析方法には、外部に対する説明のための病院会計準則などによる財務会計と
病院運営改善を目的とした管理会計の2つがある。
管理会計は任意で取り入れるもので、経営者が経営管理をする目的で行うため、企業によって詳細は異なります。 一方の財務会計は基本的にすべての企業で取り入れます。 財務会計は企業の財務状況を外部に伝える目的があるため、会計基準に準拠した財務諸表を作成しなければなりません。
1)財務会計
2)財務会計
3)
4)
5)財務会計
  

正答:3,4

問15:m-SHELモデルで誤っているのはどれか。2つマークしなさい。

  1. m – 経営方針
  2. S – 手順書
  3. H – 作業環境
  4. E – 施設の構造
  5. L – 人
メモ


1)management
2)Software(手順書やルール)
3)Hardware(施設の構造)
4)Environment(作業環境)
5)Liveware(人的要素)
  

正答:3,4

問16:医療事故調査制度について正しいのはどれか。

  1. 家族への説明は必ずしも行わなくてよい。
  2. 個人の責任を追及するための制度である。
  3. 医療機関で院内調査を行った報告書を提出する。
  4. 院内調査報告書は厚生労働省が収集・分析する。
  5. 事故の報告は医療機関の管理者の任意により行う。
メモ


1)
2)
3)
4)医療事故調査・支援センターで医療事故調査の相談・支援、院内調査結果の整理・分析のほか、医療事故の再発防止のための普及・啓発活動を行う。
5)
  

正答:3

問17:医療法および同施行規則において医療安全管理体制として義務付けられていないのはどれか。

  1. 安全管理指針の整備
  2. 感染制御体制の整備
  3. 臨床倫理委員会の設置
  4. 医療事故等の院内報告体制
  5. 医療安全に関する職員研修
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:3

問18:クリニカルパスにおいて診療過程で発生した「計画との差異」を指すのはどれか。

  1. アウトカム
  2. バリアンス
  3. アセスメント
  4. アウトカムマネジメント
  5. クリニカル・インディケーター
メモ


1)目標
2)目標の達成度から計画との差異
3)分析する
4)クリニカルパス内容を検討すること
5)臨床指標
アウトカムは目標を意味し
アウトカムのうち治療に重大な影響を与えると思われるアウトカムを
クリニカル・インディケーターという。
日々、アウトカムの達成・未達成を評価し、アウトカムの
達成度からバリアンス(計画との差異)をアセスメント(分析)する。
アウトカム達成状況やバリアンスをアセスメントすることでクリニカルパス内容を検討することを
アウトカムマネージメントという。
  

正答:2

問19:エビデンスレベルの高い順に並べたものはどれか。

  1. d > a > b > c
  2. d > b > c > a
  3. d > b > a > c
  4. b > a > d > c
  5. b > d > a > c
メモ


エビデンスレベルの一例として「Minds診療ガイドライン作成の手引」で採用されているエビデンスレベル
(Iがエビデンスレベルが最も高い)
Ⅰ システマティック・レビュー/ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシス
Ⅱ 1つ以上のランダム化比較試験による
Ⅲ 非ランダム化比較試験による
Ⅳa 分析疫学的研究(コホート研究)
Ⅳb 分析疫学的研究(症例対照研究、横断研究)
Ⅴ 記述研究(症例報告やケース・シリーズ)
Ⅵ 患者データに基づかない、専門委員会や専門家個人の意見
コホート研究は、分析疫学における手法の1つであり、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べる観察研究の一種である
システマティック・レビューまたは系統的レビューとは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことである。
  

正答:3

問20:患者に対する看護師の支援について誤っているのはどれか。

  1. 痛みなどの苦痛を取り除く薬を処方する。
  2. 日常生活が行えるよう体力の回復を助ける。
  3. 医師や薬剤師、管理栄養士など多職種との調整を行う。
  4. 患者・家族が治療に関する意思決定ができるよう支援する。
  5. 地域社会に円滑に戻れるように地域医療機関と連絡調整を行う。
メモ


1)薬の処方は医師の独占業務であるため、誤り
2)
3)
4)
5)
  

正答:1