
2017年(第15回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 41~50 を勉強したときの備忘録です。
問41:医療情報システムにおける技術的安全対策でないのはどれか。
- アクセスの記録
- 盗難、窃視等の防止
- アクセス権限の管理
- 利用者の識別及び認証
- ネットワークからの不正アクセス防止
メモ
盗難、窃視等の防止は物理的対策である
正答:2
問42:病院と外部の機関とを接続する場合、セキュリティの担保に必要でないのはどれか。
- 利用実態の監査を行う。
- 患者情報は必ず匿名化する。
- セキュリティレベルを一致させる。
- 関連する組織で責任分界点を予め定める。
- 利用者の研修を行い、修了者にのみ利用させる。
メモ
正答:2
問43:診療録等の電子保存の3基準にあてはまるのはどれか。2つ選べ。
- 運用性
- 可用性
- 完全性
- 見読性
- 保存性
メモ
電子保存の3基準は、4)「見読性」、5)「保存性、および「真正性」である。
「見読性」は一般的なセキュリティの言葉で言えば「可用性」であるが、診療録は行政などによる監査の対象となる書類であるため、単なる「可用性」より人が見て理解できる状態にできることという意味で「見読性」という言葉が使われている。
3)「完全性」とは一般的なセキュリティ用語で、虚偽入力、書き換え、消去、混同が防止されていることであり、「真正性」の概念のひとつである。
正答:4,5
問44:電子保存の3基準のなかの真正性について誤っているのはどれか。
- 代行操作を認める場合は運用管理規定で定める。
- 情報の作成責任者が明確で、いつでも確認できる。
- 保存された情報を必要に応じて直ちに書面に表示できる。
- 過失による虚偽入力、書き換え、消去及び混同の防止を行う。
- 一旦確定した診療録等を更新した場合、更新履歴を保存する。
メモ
見読性である
正答:3
問45:保健医療福祉分野PKI(HPKI)署名用電子証明書を使わないのはどれか。
- 利用者の医療資格を確認するとき
- 診療報酬請求を電子的に行うとき
- 地域医療情報システムにログインするとき
- 紙のカルテをスキャンして電子保存するとき
- 診療情報提供書や患者紹介状を電子的に発行するとき
メモ
正答:2
問46:オンラインで医療情報の外部保存を委託する場合、適切でないのはどれか。
- 受託事業者が情報漏洩の責任をすべて負う。
- 受託事業者が独自に第三者に提供しないように規定する。
- 受託事業者との委託契約に守秘に関連した項目を定める。
- 受託事業者が各種ガイドラインを遵守することを契約で定める。
- 受託事業者と結ぶネットワーク回線がガイドラインに適合していることを確認する。
メモ
正答:1
問47:システム管理部門における電子カルテシステムのアカウント管理について適切でないのはどれか。2つ選べ。
- 2要素認証を採用した。
- 医師のIDを退職後に削除した。
- 複数のユーザが共用のアカウントを使用できるようにした。
- アクセスログを取得して不正なアクセスをしていないか定期的に確認した。
- アカウント登録時に、IDと初期パスワードが印刷された紙を直接本人に渡した。
メモ
正答:2,3
問48:障害発生時のシステム管理部門の対応として適切でないのはどれか。
- 障害の原因を調査する。
- 障害発生を院内に伝達する。
- ただちにサーバの再起動を行う。
- 障害の影響範囲の切り分けを行う。
- 障害の回復を確認して院内に伝達する。
メモ
正答:3
問49:システム障害時に利用者が行うべきでないのはどれか。
- 現在の業務への影響を把握する。
- 異常現象をシステム管理部門へ連絡する。
- 予想される影響をシステム管理部門へ正確に伝える。
- 周辺の端末でも類似した現象が起きていないかを確認する。
- システム管理部門に報告することなく手書き運用に切り替える。
メモ
正答:5
問50:病院情報システムの評価と関係が薄いのはどれか。
- 医療安全の向上
- 患者待遇の向上
- 人事考課への反映
- 地域医療への貢献
- 事務作業の効率向上
メモ
正答:3
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