2016年医療情報技師(医療情報システム系)の過去問集5

2016年(第14回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 41~50 を勉強したときの備忘録です。

個人的な解釈でメモを付けています。誤りがある可能性があります。

問41:病棟指示について誤っているのはどれか。

  1. オーダされた指示は電子指示受けシステムに反映される。
  2. 指示受け業務では内容が適切か看護師による確認が行われる。
  3. 病棟指示一覧システムがあれば正確な進捗状況が把握できる。
  4. 1回完結型指示と中止・修正するまで継続する指示が混在する。
  5. 必要時指示(条件付き指示)にもとづき看護師は薬剤を投与できる。
解説


1)
2)
3) 誤り。指示の実施状況が必ずしもその都度登録されていない場合や「安静度」や「食事」などは中止or指示修正が出るまで継続する場合もある為、
病棟指示一覧システムがあったとしても正確な進捗状況を把握できない。
4)
5)
  

解答:3

問42:看護業務を支援するシステムとその説明の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 看護ワークシート ― 看護業務を一覧で表示
  2. 看護サマリ    ― ある一定期間の患者状態の要約
  3. 看護計画     ― 患者状態を維持的にグラフと表で表示
  4. 患者基本情報   ― 患者の基本的な身体状態を収集・把握
  5. 経過記録     ― 患者の日々の状態および看護ケア・処置の記録
解説


1)
2)
3)看護計画は、患者の問題を解決するための個別的なケア計画を記載したものである。患者状態を経時的にグラフと表で表示したものは、経過表(温度表)である。
4)
5)
  

解答:3

問43:クリニカルパスシステムを構築するにあたりもっとも関係の薄い事項はどれか。

  1. タスク
  2. アウトカム
  3. オプトイン
  4. 標準診療プロセス
  5. クリニカルインディケータ
解説


1)
2)
3)患者にクリニカルパスを適用する際にはインフォームドコンセントは必要である。患者のオプトイン(明確な参加の意思の表明)は。システムの運用に関係する可能性はあるが、システム構築とは関係が薄い。
4)
5)重要な達成目標のこと
  

解答:3

問44:クリニカルパスシステムについて誤っているのはどれか。

  1. バリアンスへの対応が必要である。
  2. 統計解析機能があることが望ましい。
  3. 記録機能と一体化していることが望ましい。
  4. 複数組み合わせることで多様な病態の患者に適用可能である。
  5. あらかじめセットされているオーダはどの職種でも発行できる。
解説

解答:5

問45:病院情報システム導入の際のリハーサルの目的として適切でないのはどれか。

  1. システムの機能を業務手順の中で確認すること
  2. システム使用時の業務手順の問題点を発見すること
  3. システム間の連携が正しく行われているかを確認すること
  4. システムのユーザインタフェースの問題点を抽出すること
  5. 入出力装置が全部署に正しく配置されているかを確認すること
解説


1)
2)
3)→システムテストにおいても確認されるべき内容であるが、システムテストはあくまでも開発側が実施するテストなので、病院の立場としてリハーサルにて確認することは間違いではないのでは?
4)→リハーサルで指摘されても遅いのでは?もっと早い段階で抽出されていないと対応できないと思われる。
5)
  

解答:4?

問46:システムテストを実施するのは誰か。

  1. 病院長
  2. エンドユーザ
  3. システム開発者
  4. システム運用管理者
  5. 医療機関の要件定義作成担当者
解説

解答:3

問47:情報システムの導入にあたり病院側が主となって行うのはどれか。

  1. 結合テスト
  2. リハーサル
  3. データベース設計
  4. 運用マニュアル作成
  5. 操作マニュアル作成
解説

解答:2,4

問48:保存義務のある文書等の電子保存の3基準における要求事項に該当しないのはどれか。

  1. 作成の責任の所在を明確にすること
  2. 病院職員全員が容易に利用できる操作性を有していること
  3. 法令に定める保存期間内、復元可能な状態で保存すること
  4. 情報の内容を必要に応じて肉眼で見読可能な状態に容易にできること
  5. 故意または過失による虚偽入力、書換え、消去及び混同を防止すること
解説


1) 真正性
2)
3) 保存性
4) 見読性
5) 真正性
  

解答:2

問49:電子カルテシステムの真正性確保を目的として行うのはどれか。

  1. 機器設置場所への入室制限
  2. 情報の修正履歴の保存とその管理
  3. クラークによる代行入力の承認作業
  4. システムの障害対策のための冗長化
  5. 標準形式で記録するためのテンプレート作成
解説


1) 保存性
2) 真正性
3) 真正性
4) 見読性
5) 標準形式で記録するためのテンプレートの作成は、診療情報の二次活用に関する内容であり、「電子保存の3基準」とは直接関係しない。
  

解答:2,3

問50:電子保存のための運用管理事項における見読性確保にあたるのはどれか。

  1. 情報の所在管理
  2. 更新履歴の保存
  3. システム障害対策
  4. 作成者の識別及び認証
  5. バックアップ媒体の管理
解説


1) 情報の所在管理 →見読性
2) 更新履歴の保存 →真正性
3) システム障害対策 →見読性
4) 作成者の識別及び認証 →真正性
5) バックアップ媒体の管理 →保存性
  

解答:1,3