2016年医療情報技師(医療情報システム系)の過去問集3

2016年(第14回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 21~30 を勉強したときの備忘録です。

個人的な解釈でメモを付けています。誤りがある可能性があります。

問21:レセプトオンライン請求の記述について誤っているのはどれか。

  1. 再請求もオンラインでできる。
  2. 医薬品はHOTコードで請求する。
  3. 電子証明書の取得が必要である。
  4. ASPにより事務的な誤りをリアルタイムで確認できる。
  5. セキュリティを確保することで、通常のインターネット回線でも請求できる。
解説


レセプトオンライン請求で作成される電子レセプトは、厚生労働省が定めた記録条件仕様に基づき、レセプト電算処理システムに使用する各種基本マスターのコードを使ってCSV形式のテキストデータとして作成される
1)
2)→レセプト電算処理コード(=支払基金コード)を使用する
HOTコードは、MEDIS-DCがメンテナンスする医薬品HOTコードマスターで用いられる管理番号であり、汎用される4種の医療用医薬品コード(薬価基準収載医薬品コード、個別医薬品(YJ)コード、レセプト電算処理システム用コード、JANコード)をひもづけるためのコードである。電子レセプトの医薬品の識別には、基本マスターである医薬品マスターの9桁の医薬品コード(レセプト電算処理システム用コード)が用いられる。
3)
4)
5)
  

解答:2

問22:レセプト電算処理において、支払基金が提供していないマスタはどれか。

  1. 歯式マスタ
  2. 傷病名マスタ
  3. 医薬品マスタ
  4. 看護行為マスタ
  5. 調剤行為マスタ
解説


1)
2)
3)
4)
5)
  

解答:4

問23:診療報酬算定可能な電子的診療情報提供書の要件はどれか。

  1. 規格はCDAとすること
  2. 媒体はCD-Rとすること
  3. 電子署名はHPKIとすること
  4. ファイルはPDF形式とすること
  5. 通信はインターネットを使用しないこと
解説


1)
2)
3)HPKIは、医師・薬剤師・看護師など保健医療福祉分野の27種類の国家資格と、
院長・管理薬剤師など5種類の管理者資格を電子的に認証することができる
厚生労働省が認めた唯一の電子証明書です。
医師・歯科医師の署名は、HPKIで行うことが義務付けられている
4)
5)
  

解答:3

問24:以下に示す電子カルテの機能のうち、多職種で入力できる必要がないのはどれか。

  1. 褥瘡管理
  2. 看護サマリ
  3. 院内感染管理
  4. 入院診療計画書
  5. クリニカルパス
解説

解答:2

問25:通常、予約枠を設定して行う検査はどれか。

  1. 尿定性検査
  2. 胃内視鏡検査
  3. 病理組織検査
  4. 血液学的検査
  5. 安静時心電図検査
解説

解答:2

問26:代行入力する場合の運用や機能として誤っているはどれか。

  1. 麻薬の投与を代行できない運用とすること
  2. 承認操作はできるだけ速やかに行われていること
  3. 診療録に代行入力していることが記録されていること
  4. 代行依頼者のログインIDとパスワードでログインして利用すること
  5. 必ず代行依頼者を指定し、承認操作が可能なシステムとなっていること
解説


1)
2)
3)
4)→代行入力者のログインIDとパスワードでログインする
5)
  

解答:4

問27:病棟の注射薬の運用には一本渡し運用と定数配置運用がある。定数配置運用の説明として誤っているのはどれか。

  1. 注射オーダが必要である。
  2. 期限切れの薬剤が出やすい
  3. 重症系病棟での運用に適している
  4. 病院全体の注射薬の在庫を削減できる
  5. 薬の取り出し時の間違いが発生しやすい
解説


一本渡し・・・注射オーダーが来たら1患者1回ごとに注射薬を薬剤部から病棟へ払い出して、注射を実施するやりかた
定数配置・・・病棟に一定数の注射薬をストックしておいて、オーダーに応じて注射実施するやりかた
1)〇:定数配置だからといって注射オーダーが必要ないわけではない(と思う)
2)〇:各病棟で注射薬の在庫を持っているので、期限切れも出やすい
3)〇:必要時にすぐに注射できるので重症系病棟に向いている(一回ごとに薬剤部から払い出すよりも早く投与できる)
4)×:各病棟で注射薬の在庫を持っているので、病院全体としては在庫が多くなってしまう。
5)〇:一本渡しの場合は、薬剤部の薬剤師→病棟の看護師 とチェックが増えるので、間違いが発生しにくい。それに比べれば、定数配置は間違いが発生しやすい。
  

解答:4

問28:処方オーダー時の処方内容チェックの対象でないはどれか。

  1. 体重
  2. 入院歴
  3. 内服薬歴
  4. 注射薬歴
  5. 病名情報
解説

解答:2

問29:抗がん剤投与の為に利用するレジメンシステムに関する以下の記述のうち、適切でないのはどれか。

  1. 休薬期間は医師の裁量で自由に設定する。
  2. レジメンは権限のある者だけが登録できる。
  3. 実施当日に改めて投与の可否の判定を入力する。
  4. 登録するレジメンは診療科や疾患別に整理し管理する。
  5. 薬剤の投与量は患者の身体情報から自動で算出される。
解説


レジメンとは がん薬物療法における抗がん薬、輸液、支持療法薬等を組み合わせた時系列的な治療計画をいいます。 抗がん薬の投与量、投与スケジュール、治療期間等が記載された治療計画書になります。
1)医師の自由裁量で旧約期間を設定することは適切でない
2)
3)
4)
5)
化学療法を計画する医師が自由にレジメンを作成することはできません。
使用する抗がん剤の科学的妥当性をはじめ、治療の安全性、
薬剤の相互作用などを複数の職種(医師、薬剤師、看護師など)
によるチームで審査して、審査に合格したレジメンのみが実際に運用されています。
  

解答:1

問30:「お薬手帳(電子版)の運用上の留意事項について」(平成27年11月27日 厚生労働省通知)に記載されていないのはどれか。

  1. 紙のお薬手帳を廃止すること
  2. 利用者の求めに応じてQRコードを使用すること
  3. データ項目は「JAHIS標準フォーマット」に従うこと
  4. 薬剤師が患者の了承なく、お薬手帳の情報を閲覧できること
  5. 一人の患者の服薬情報を一元的に閲覧できる仕組みの構築が望ましいこと
解説


1)
2)
3)
4)
5)
お薬手帳(電子版)の運用上の留意事項について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/ryuuizikou.pdf
  

解答:1,4