2016年医療情報技師(医学医療系)の過去問集2

2016年(第14回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 11~20 を勉強したときの備忘録です。

個人的な解釈でメモを付けています。誤りがある可能性があります。

問11:患者からの採血を実施できない職種はどれか。

  1. 看護師
  2. 助産師
  3. 准看護師
  4. 臨床検査技師
  5. 臨床工学技士
解説


臨床工学技士は、臨床工学技士基本業務指針2010に「身体に直接針を穿刺して行う血管からの採血及び血管内への輸血等を,臨床工学技士は
行ってはならない」と規定されている。
1)
2)
3)
4)
5)
  

解答:5

問12:国家資格でないのはどれか。

  1. 義肢装具士
  2. 言語聴覚士
  3. 視能訓練士
  4. 理学療法士  
  5. 臨床心理士  
解説


臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格である。臨床心理士固有の専門業務としては、①臨床心理査定、②臨床心理面接、③臨床心理的地域援助、④前記①~③に関する調査・研究の4つが挙げられている。
1)
2)
3)
4)
5)
http://fjcbcp.or.jp/rinshou/about-2/
  

解答:5

問13:特定健康診査の基本的な検査項目でないのはどれか。

  1. 血圧測定
  2. 脂質検査
  3. 腹囲検査
  4. 肝機能検査
  5. 心電図検査
解説


特定健康診査や特定保健指導は、健康増進法と高齢者の医療の確保に関する法律に基づいて実施される。特定健康診断対象者全員が受ける基本的な項目は、①既往歴の調査、②理学的検査(身体診察)、③身体測定(身長、体重、腹囲(内臓脂肪面積))、④BMI、⑤血圧測定、⑥肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP))、⑦脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、⑧血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)、⑨尿検査(尿糖、尿蛋白)である。
1)
2)
3)
4)
5)
http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/reference/2008/03/post-2.php
  

解答:5

問14:以下の組み合わせで適切でないのはどれか。

  1. 臨床検査部門   - 脳波検査
  2. 病理検査部門   - 免疫組織染色
  3. 地域連携室部門  - 遠隔画像診断
  4. 輸血部門     - 血液製剤使用歴管理
  5. 光学診療部門   - 内視鏡的粘膜下層剥離術
解説


1)
2)
3)遠隔画像診断は、放射線科医師が遠隔地の医療機関から伝送されてきた画像に対して、所見を記載し、画像診断を付して返送する診療行為であり、通常、地域医療連携部門は関与しない。
4)
5)
  

解答:3

問15:医療計画においてアウトカムを示す指標でないのはどれか。

  1. 患者満足度
  2. 医師1人当たり入院患者数
  3. 2日以内のICUへの再入室
  4. 予定しない再手術(48時間以内)
  5. 75歳以上の入院患者における入院中の骨折率
解説


1)アウトカム
2)ストラクチャー
3)アウトカム
4)アウトカム
5)アウトカム
  

解答:2

問16:逆紹介率の算定式の分母はどれか。

  1. 退院患者の数
  2. 初診患者の数
  3. 紹介患者の数
  4. 初診患者の数+再診患者の数
  5. 紹介患者の数+初診患者の数
解説


1)
2)(逆紹介患者の数÷初診患者の数) × 100%
3)
4)
5)
  

解答:2

問17:インシデントレポートについて誤っているのはどれか。

  1. 人事評価に利用される。
  2. 教育の効果が期待できる。
  3. 個人が特定される情報は公表しない。
  4. ひやり、またははっとした経験も報告される。
  5. 医療事故の発生を防止することが目的である。
解説


1)インシデントレポートは、インシデント事例を分析し、類似するインシデントの再発防止や、
医療事故・医療過誤の発生を未然に防止することが主な目的であり、人事評価を目的とするものではない。
2)
3)
4)
5)
  

解答:1

問18:クリニカルパスについて正しいのはどれか。

  1. 患者に見せてはならない。
  2. アウトカム評価は必要ない。
  3. 時間軸に沿ってケア介入を設定する。
  4. 診療経過の途中で変更してはならない。
  5. バリアンスとは達成目標のことである。
解説


1)
2)
3)クリニカルパスは、各疾患の入院などの一連の診療行為において、時間軸に沿って、それを構成するステップ毎に患者への説明や看護ケア介入、投薬や検査・処置などの実施内容(タスク)と期待される成果(達成目標)を予め設定しておく標準診療計画である。
4)
5)
  

解答:3

問19:診療ガイドラインについて正しいのはどれか。

  1. 患者には治療法の選択権がない。
  2. エビデンスが系統的に評価されている。
  3. ガイドラインに従って診療する義務がある。
  4. 推奨に従わなければ保険診療の対象とならない。
  5. 専門医に対するアンケート調査に基づいて作成される。
解説


1)
2)診療ガイドラインは、各治療法や診断法などを、科学的根拠(エビデンス)に基づいて系統的に評価し、患者と医療者に最適となる意思決定を支援するための推奨を提示するのもであり、医療の質の向上と標準化の推進、患者に対するエビデンスの提供などを目的としている。あくまでも推奨であり、種々の事由により適合しない場合もあり得る。
3)
4)
5)
【参考文献サイト】
がん情報サービス
Minds(マインズ)ガイドラインセンター(厚生労働省委託事業)
  

解答:2

問20:実質臓器はどれか。

  1. 肝臓
  2. 結腸
  3. 心臓
  4. 膀胱
  5. 胆のう
解説


1)内部に固有の形態・機能を有する臓器、ひいては内部にも組織が充実している臓器をいいます。肝臓・腎臓・膵臓などがこれにあたります。
2)
3)
4)
5)
  

解答:1