
2021年(第19回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 51~60 を勉強したときの備忘録です。
問51:医薬品でJANコードに含まれず、GS1-128コードに含まれている項目はどれか。
- 価格
- 製造者
- 製品名
- 使用期限
- 包装単位
JANコードには、有効期限、数量、製造番号がないため、選択肢にある使用期限が正解
1)
2)
3)
4)
5)
正答:4
問52:放射線部門システムについて誤っているのはどれか。
- 放射線画像検査種のコードにJJ1017がある。
- モダリティに患者情報をJLAC10で伝達する。
- モダリティから検査進捗情報をDICOMで受け取る。
- 検査ごとの照射線量をDICOMでPACSに保存可能である。
- オーダエントリシステムからオーダ情報をHL7で受け取る。
1)
2)JLAC10とは、臨床検査項目分類コードのことである
「JLAC10コードは5つの要素区分よりなり,それぞれ、(1)分析物コード5桁,(2)識別コード4桁,(3)材料コード3桁,
(4)測定法コード3桁,(5)結果識別コード2桁の17桁にて生成される。
基本的に“分析物コード”により整理分類され,検査材料あるいは測定法等の別を所定の付加コードとの組み合わせにお
いて認識する。
3)DICOMはDigital Imaging and Communications in Medicineの頭文字で、「ダイコム」と読みます。CT・MRI・内視鏡・超音波などの医用画像診断装置、医用画像プリンタ、医用画像システム、医療情報システムなどの間でデジタル画像データや関連する診療データを通信したり、保存したりする方法を定めた国際標準規格です。
4)
5)HL7(HealthLevelSeven)とは、1987年に米国で規格化された保健医療情報交換の標準規格、HL7標準(HL7Standard)データ形式である。HL7の名称の意味は、医療情報システム間のISO-OSI第7層上でのメッセージトランザクションに由来する。
正答:2
問53:標準規格とその内容の説明の組み合わせのうち正しいのはどれか。
- SNOMED-CT ー 国際的な医療用語集
- CDA ー 臨床試験データの標準規格
- CDISC ー 臨床文書の構造に関する規格
- LOINC ー 看護実践を記述する標準用語集
- ICNP ー 検体検査や生理機能検査を表現するコードセット
1)
2)診療文書標準HL7 CDA(Clinical Document Architecture)
3)CDISC(国際的臨床試験データ標準を作成するコンソーシアム)
4)LOINCとは、Logical Observation Identifier Names and Codesの略で、Regenstrief Instituteが開発・管理する検査、診察等で得られる情報の項目名とそのコードの規格です。
5)ICNPとは,看護実践国際分類(International Classification for Nursing Practice)の略であり,国際看護師協会(ICN)が1989年から始めたプロジェクトである.ICNPは,看護現象と看護行為の2つからなる用語集であり,それぞれの8つの軸から単語を選ぶことによって,多くの概念を表現できる特徴がある.ICNPは,そこに掲載されている用語を使うためにつくられたのではなく,さまざまな用語集の用語を互いに関連づけるために作成された用語集である.
正答:1
問54:患者本人の同意がなくともオプトアウトにより情報提供が可能となるのはどれか。
- 裁判所の令状によるカルテ開示
- 児童虐待疑い所見の児童相談所への通告
- 大規模災害時における家族への存否情報の提供
- 指定感染症患者の診断の都道府県知事への届け出
- 認定匿名加工医療情報作成事業者への患者情報の提供
正答:5
問55:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(第5.1版)について誤っているのはどれか。
- 医療情報システムがサイバー攻撃を受けたときは厚生労働省へ報告する義務がある。
- 秘密鍵の管理は認証局が定める証明書ポリシー等に基づく鍵管理の要件を満たす必要がある。
- 外部保存受託事業者が取得したサービス利用者のCookie情報は第三者提供することができる。
- 令和9年時点で稼働が想定されるシステムを今後導入する際に、二要素認証対応システムの採用を求めている。
- 英数字、記号を混在させた13文字以上の推定困難な文字列をパスワードにしている場合は定期的な変更を求めていない。
正答:3
問56:医療情報システムの整備・運用管理における「組織的安全管理対策」に該当するのはどれか。
- 利用者への教育
- サーバ室入退室の管理
- 利用者のアクセスログの監視
- 機器や装置等の物理的な盗難対策の実施
- 医療情報システム運用管理規定の整備及び適切な運用
1)人的安全対策
2)物理的安全対策
3)技術的安全対策
4)物理的安全対策
5)
正答:5
問57:医療情報システムの安全管理に関するガイドラインの非常時の対応についてのチェックリストについて誤っているのはどれか。
- 正常復帰時に代替手段で運用した間のデータ整合性を図る規約がある。
- 非常時用ユーザアカウントはいつでもだれでも使えるように常に掲示している。
- BCPの一環として「非常時」と判断する仕組み、正常復帰時の手順を設けている。
- サイバー攻撃等で医療サービス提供体制に支障が発生する場合の措置を規定している。
- 組織全体のBCPと整合のとれた医療情報システムの非常時における事業継続計画を策定している。
正答:2
問58:病院情報システムの「真正性」確保に直接関連するのはどれか。(2つ)
- IDと指紋で利用者認証を行う。
- 外部保存の管理を第三者に委ねる。
- いつでも診療データが確認できるようにする。
- データの自動バックアップシステムを用意する。
- データ保存時に自動的にタイムスタンプを付ける。
電磁保存の3基準である「真正性」とは、正当な権限で作成された記録に対し、虚偽入力、書き換え、消去及び混同が防止されており、かつ、第三者から見て作成の責任が明確であることである。
1)
2)
3)
4)
5)
正答:1,5
問59:HPKIで確認できるのはどれか。
- 患者属性
- 保険者の種類
- 医療機関の種別
- 医療従事者の資格
- 所属医療機関の名称
HPKIとは、保健医療福祉分野の公開鍵基盤( Healthcare Public Key Infrastructure )の略称で、医療現場において、公的資格の確認機能を有する電子署名や電子認証を行う基盤です。厚生労働省において基盤の設置要件等を策定しており、現在は日本医師会、日本薬剤師会、医療情報システム開発センターにおいて、医師等の資格確認を行うためのHPKIカードを発行しています。
1)
2)
3)
4)
5)
正答:4
問60:医療機器に該当するのはどれか。
- 健診結果管理プログラム
- 糖尿病の発症予測ツール
- 療養指導用のプログラム
- 診療記録の保存・管理プログラム
- 治療計画方法の決定を支援するプログラム
正答:5
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