2021年医療情報技師(医学医療系)の過去問集2

2021年(第19回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 11~20 を勉強したときの備忘録です。

問11:メタボリック・シンドロームの診断に用いられないのはどれか。(2つ選択)

  1. 血圧
  2. 体重
  3. 血糖
  4. 尿酸
  5. HDLコレステロール
メモ


4)尿酸とは,「プリン体」という物質が体内で分解されてできる燃えカスです。プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質で,常に体内で作られています。また,私たちの細胞には遺伝情報を伝える役割を持つ核酸という物質がありますが,核酸の構成成分もプリン体ですので古くなった細胞を分解する新陳代謝の過程でこの核酸からプリン体が出てきます。プリン体は細胞の中にあるものですから,動物・植物いずれの食品からも体内に入ります。これらのプリン体は主に肝臓で分解され尿酸となり,一時的に体内に溜め込まれた後,尿や便として排泄されます。
補足】
参考文献サイト】
メタボリックシンドロームの診断基準について
  

正答:2,4

問12:病床機能報告制度における病床機能区分でないのはどれか。

  1. 回復期
  2. 急性期
  3. 慢性期
  4. 療養期
  5. 高度急性期
メモ


医療機関が報告する医療機能は、次の4区分です。
●高度急性期
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能
●急性期
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能
●回復期
急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能
特に、急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し、ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回復期リハビリテーション機能)
●慢性期
長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能
長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)、筋ジストロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能
1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:4

問13:在宅医療・介護連携推進事業を進める機関の組み合わせとして正しいのはどれか。

  1. 市町村が主体となり国保連等と連携
  2. 国保連が主体となり都道府県等と連携
  3. 都道府県が主体となり国保連等と連携
  4. 市町村が主体となり郡市医師会等と連携
  5. 厚生労働省が主体となり都道府県医師会等と連携
メモ


参考文献サイト】
在宅医療・介護連携推進事業とは
  

正答:4

問14:医療の質評価指標の分類について正しい組み合わせはどれか。(2つ)

  1. プロセス    ー 手術後死亡率
  2. アウトカム   ー 病院標準化死亡比
  3. アウトカム   ー 早期リハビリテーション実施率
  4. ストラクチャー ー SCUの有無
  5. ストラクチャー ー 手術後合併症発症率
メモ


1)アウトカム
2)アウトカム
3)プロセス
4)ストラクチャー
5)アウトカム
  

正答:2,4

問15:医療法および同施行規則において医療安全管理体制として義務付けられていないのはどれか。

  1. 患者相談窓口の設置
  2. 感染制御体制の整備
  3. 臨床倫理委員会の設置
  4. 医療安全に関する職員研修
  5. 医療事故等の院内報告体制
メモ


補足】過去問-2015年-問16など
  

正答:3

問16:インシデントレポートについて誤っているのはどれか。(2つ)

  1. 医療事故の報告書である。
  2. ヒヤリハットも含まれる。
  3. 分析は原因の解明に役立つ。
  4. 当事者による自主的な報告である。
  5. 患者に不利益が生じなければ提出しなくてよい。
メモ


インシデントレポートとは、インシデントについての情報を把握・分析するための報告書である。 インシデントとは、日常診療の場で誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの、あるいは、誤った医療行為などが実施されたが、結果として患者に影響を及ぼすに至らなかったものをいう。
1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:1,5

問17:医薬品医療機器等法で高度管理医療機器に分類されるのはどれか。

  1. 人工呼吸器
  2. 超音波機器
  3. X線撮影装置
  4. 手術用照明器
  5. 電子式血圧計
メモ


高度管理医療機器は、不具合が生じた場合、人体へのリスクが比較的高いとされるもの(クラスⅢ)、生命の危険に直結するおそれがあるもの(クラスⅣ)
1) 高度管理医療機器
2) 管理医療機器
3) 管理医療機器 
4) 一般医療機器
5) 管理医療機器
  

正答:1

問18:標準予防策(スタンダードプリコーション)の具体策として適切でないのはどれか。

  1. 患者配置
  2. 手指衛生
  3. トリアージ
  4. 個人防護具の使用
  5. リネン類などの洗濯
メモ


標準予防策(スタンダードプリコーション)とは、
感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して普遍的に適用する予防策である。
標準予防策は,患者の血液,体液(唾液,胸水,腹水,心嚢液,脳脊髄液
等すべての体液),分泌物(汗は除く),排泄物,あるいは傷のある皮膚や,粘膜を感染の
可能性のある物質とみなし対応すること
3)重傷度や治療緊急度に応じた「傷病者の振り分け」を意味
参考文献サイト】
標準予防策
  

正答:3

問19:入院診療計画書の交付・説明は入院後何日以内に行わなければならないか。

  1. 3日
  2. 5日
  3. 7日
  4. 14日
  5. 30日
メモ


補足】過去問-2015年-問34など
  

正答:3

問20:クリニカルパスにおいて、アウトカムが達成されない状態を表すのはどれか。

  1. レジメン
  2. エビデンス
  3. バリアンス
  4. ガイドライン
  5. ベンチマーク
メモ


1)薬物療法を行う上で、薬剤の用量や用法、治療期間を明記した治療計画のこと
2)この治療法がよいといえる証拠
3)バリアンスとは、クリニカルパスから逸脱・変動することである。 バリアンスには正バリアンスと負のバリアンスの2種類がある。 正のバリアンスは回復が早く、予定より早く退院できるといったケースで、負のバリアンスは、術後合併症などが代表的である。
4)
5)比較のために用いる指標あるいは目指すべき目標
  

正答:3