
2021年(第19回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 1~10 を勉強したときの備忘録です。
問1:予防医学について正しい組み合わせはどれか。
- 健康増進 ー 二次予防
- 事故予防 ー 二次予防
- 疾病予防 ー 一次予防
- 早期発見 ー 一次予防
- 合併症対策 ー 一次予防
1) 一次予防
2) 一次予防
3) 一次予防
4) 二次予防
5) 二次予防
一次予防……健康増進
一次予防は、健康な時期に病気の予防を意識することです。例えば、健康診断や予防接種を受けることは、健康的な体を維持することにつながります。食事の内容に気を遣い、メタボリックシンドロームを予防することも大切です。生活に適度な運動を取り入れることも、病気や怪我を予防する有効な方法といえます。一次予防では、運動指導者が活躍します。
二次予防……早期発見・早期治療
二次予防は、病気を早期発見して適切な治療を受け、重篤化を防ぐことです。
現在では医療が進歩し、早期発見ができれば大抵の病気を治すことができるようになりました。早い段階で病気の芽を摘んでおくことで、患者の負担はもちろん、医療費や人件費の削減にもつながります。
三次予防……リハビリ
三次予防は、既に発症した病気の再発を防ぐことをいいます。具体的には、保健指導やリハビリテーションが挙げられます。体調のサポートだけでなく、生活習慣へのアドバイスや心のケアをしてあげることも必要です。この三次予防では、理学療法士と作業療法士が活躍します。
正答:3
問2:医の倫理について誤っている組み合わせはどれか。
- リスボン宣言 ー 尊厳性の尊重
- リスボン宣言 ー 自己決定権の尊重
- ジュネーブ宣言 ー 医師の倫理規範
- ヘルシンキ宣言 ー 被験者の権利の尊重
- ストックホルム宣言 ー 患者の権利章典
「人間環境宣言」のこと。医の倫理と関連なし。
1)1.良質の医療を受ける権利
全ての人は差別されることなく良質な医療を受ける権利があります
優れた医師から医療を受ける権利があります
一般的に認められた医療を受ける権利があります
2.選択の自由の権利
病院や医師などを自由に選択し、また変更できる権利があります
他の医師に相談し意見を求める権利があります
3.自己決定の権利
病気の十分な説明を受け、自分で治療方針を決定する権利があります
医学研究、教育に利用される事を拒否する権利があります
患者さまが、拒否された医療行為は決して致しません
自己決定出来ない患者さまについては、親族、関係諸機関と相談して治療方針を決定致します
4.情報を得る権利
患者さまが知りたい全ての医療情報を知る権利があります
5.プライバシーを守られる権利
患者さまは自分の医療情報を伝える人を選択出来る権利があります
当院は患者さまの医学的データの保護に努めます
6.人間としての尊厳を得る権利
宗教的、文化的価値観が尊重される権利があります
苦痛の除去を受ける権利があります
人間的な終末期ケアを受ける権利があります
3)医師の一人として、
私は、人類への奉仕に自分の人生を捧げることを厳粛に誓う。
私の患者の健康と安寧を私の第一の関心事とする。
私は、私の患者のオートノミーと尊厳を尊重する。
私は、人命を最大限に尊重し続ける。
私は、私の医師としての職責と患者との間に、年齢、疾病もしくは障害、信条、民族的起源、ジェンダー、国籍、所属政治団体、人種、性的志向、社会的地位あるいはその他いかなる要因でも、そのようなことに対する配慮が介在することを容認しない。
私は、私への信頼のゆえに知り得た患者の秘密を、たとえその死後においても尊重する。
私は、良心と尊厳をもって、そしてgood medical practiceに従って、私の専門職を実践する。
私は、医師の名誉と高貴なる伝統を育む。
私は、私の教師、同僚、および学生に、当然受けるべきである尊敬と感謝の念を捧げる。
私は、患者の利益と医療の進歩のため私の医学的知識を共有する。
私は、最高水準の医療を提供するために、私自身の健康、安寧および能力に専心する。
私は、たとえ脅迫の下であっても、人権や国民の自由を犯すために、自分の医学的知識を利用することはしない。
私は、自由と名誉にかけてこれらのことを厳粛に誓う。
4)1964年,世界医師会総会で採択された「ヒトを対象とする生物医学的研究に携わる医師のための勧告」をいう. 生物医学的研究は,最終的にヒトを対象とした試験によらなければ,実際の医療に寄与するものにならない. 現在の臨床試験は,1964年のヘルシンキ宣言を倫理的基盤としている.
正答:5
問3:ターミナルケアについて正しいのはどれか。
- ケアチーム内で複数の意見が出た場合には、常に専門医の治療方針を優先する。
- 患者の意思確認はできないが、家族が患者の意思を推定できる場合には、その推定意思を尊重する。
- 患者と医療従事者とか十分な話し合いを行って意思決定した場合には、治療内容を家族に知らせなくてもよい。
- インフォームドコンセントに基づいて患者が意思決定して文書にまとめられている治療方針は再確認の必要がない。
- 患者の意思確認はできず、家族が患者の意思を推定できない場合は、家族にとって最善の治療方針をとることを基本とする。
1)
2)
3)
4)
5)患者の意思を推察できない場合は、患者にとって最善の治療方針を取る。
参考文献サイト】
人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン
正答:2
問4:患者が主治医以外の専門の医師の意見を聞くことを何というか。
- ケアミックス
- アドヒアランス
- セカンドオピニオン
- インフォームドコンセント
- インフォームドデシジョン
1)同じ病院の病棟あるいは病室単位に,急性期医療と慢性期医療あるいは介護療養機能を併せもつことの総称
2)患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受けること
3)
4)医師による診断・治療に関する十分な説明に基づく患者の同意
5)治療やケアの方法として考えられるすべての選択肢について、そのベネフィットとリスクの情報をすべて得た上で、患者が主体的に意思決定して選択を行うこと
正答:3
問5:国民健康保険に加入している30歳本人の自己負担割合はどれか。
- 0割
- 1割
- 2割
- 3割
- 5割
1)
2)
3)
4)
5)
正答:4
問6:医科の診療報酬改定は、通常何年毎に実施されるか。
- 1年
- 2年
- 3年
- 5年
- 10年
1)
2)
3)
4)
5)
正答:2
問7:保健医療機関が患者自己負担以外の診療報酬を請求する主たる相手方はどれか。
- 厚生労働省
- 健康保険組合
- 審査支払機関
- 保険加入者(被保険者)
- 患者が居住する地方自治体
1)
2)
3)審査支払機関は、保険医療機関から提出されたレセプトの内容をチェックする「審査業務」と、保険医療機関に医療費を入金する「支払業務」の2つの業務を実施する、国によって設立が定められた第三者機関です。 各都道府県に47の支部が設置されています。
4)
5)
正答:3
問8:DPCコードを決定する傷病名はどれか。
- 入院時併存傷病名
- 入院後発症傷病名
- 入院の契機となった傷病名
- 医療資源をもっとも投入した傷病名
- 検査費がもっとも投入された傷病名
1)
2)
3)
4)
5)
正答:4
問9:保険診療として認められているのはどれか。(2つ選択)
- 禁煙外来
- 健康診断
- 自然分娩
- 帝王切開
- 予防接種
1)
2)
3)
4)
5)
正答:1,4
問10:民間資格はどれか。
- 保健師
- 管理栄養士
- 救急救命士
- 視能訓練士
- 臨床心理士
1)
2)
3)
4)
5) 日本臨床心理士資格認定協会による認定資格
正答:5
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