2021年医療情報技師(情報処理技術系)の過去問集5

2021年(第19回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 41~50 を勉強したときの備忘録です。

問41:外部からの簡単な指示に対して、ある程度自律的に動作するマルウェアはどれか。

  1. ボット
  2. アドウェア
  3. スパイウェア
  4. エクスプロイト
  5. ランサムウェア
メモ


1)
2)アドウェアとは、通常、利用料が無料であるかわりに商品の広告を勝手に表示するソフトウェアを指します。 執拗に広告が表示されるだけで危険性は低いですが、ユーザーの許可なく情報を収集するアドウェアも一部存在するため、注意が必要です。
3)スパイウェアとは、コンピュータ内部からインターネットに対して情報を送り出すソフトウェアの総称です。 一般的には、そのようなソフトウェアがインストールされていることや動作していることにユーザーが気付いていない状態で、自動的に情報を送信するソフトウェアをスパイウェアと呼んでいます。
4)エクスプロイトとは、アプリケーション、ネットワークやハードウェアの脆弱性を悪用する非倫理的または違法な攻撃です。 攻撃は通常、コンピュータ システムを意のままにコントロールすることまたはネットワーク上に保存されているデータを盗むことを目的としたソフトウェアまたはコードの形態を取ります。
5)ランサムウェアとは、感染したコンピュータをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることによって使用不能にしたのち、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求するマルウェアです。なお、ランサムウェアという言葉はRansom(身代金)とSoftware(ソフトウェア)を組み合わせた造語です。
  

正答:1

問42:レスポンスタイムが要求仕様通りであるかを確認するのはどれか。

  1. 機能テスト
  2. 性能テスト
  3. 耐久テスト
  4. 負荷テスト
  5. 操作性テスト
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:2

問43:工程管理で用いられる下の図の名称はどれか。(図あり)

  1. E-R図
  2. ガントチャート
  3. ネットワーク図
  4. クリティカルパス
  5. レーダーチャート
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:2

問44:ホスト名からIPアドレスを確認する際に利用するコマンドはどれか。

  1. ping
  2. netstat
  3. tracert
  4. ipconfig
  5. nslookup
メモ


1)
2)
3)
4)
5)nslookupは、多くのオペレーティングシステムで使用できるネットワーク管理のためのコマンドラインツールで、ドメイン名とIPアドレスの対応付け、その他のDNSレコードを取得するためにDomain Name System に問い合わせを行う。
  

正答:5

問45:ソフトウェアのライセンス形態の1つであるサブスクリプションについて正しいのはどれか。

  1. 無料で利用できる。
  2. 購入料金を分割して支払う。
  3. 購入金額によらず毎月定額を支払う。
  4. 支払い後に無期限の利用権が付与される。
  5. 料金支払いによって利用権が一定期間付与される。
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:5

問46:安定して稼働できる期間を評価する指標(信頼性)はどれか。

  1. MTBF
  2. MTBR
  3. MTTA
  4. MTTF
  5. MTTR
メモ


1)MTBFは、Mean Time Between Failuresの略。平均故障間隔のことを指します。
何時間に何回の割合で故障しているのかを知るため、計算は故障が起こるまでの稼働時間が対象です。
たとえば、500時間に1回、600時間に1回、400時間に1回故障が起きた場合、3つの故障の平均である500時間がMTBFになるということです。
値は故障までの稼働時間を示すことから、値が高いほどシステムの信頼性があると判断できます。
2)
3)
4)
5)
  

正答:1

問47:プログラムの無断複製を制限する法律はどれか。

  1. 意匠法
  2. 商標法
  3. 著作権法
  4. 個人情報保護法
  5. 不正競争防止法
メモ


1)
2)
3)
4)
5)
  

正答:3

問48:完全にシステムを二重化し、通常時は2つのシステムを並列に用いてあたかも1つのシステムのように運用するのはどれか。

  1. デュアルシステム
  2. フェールオーバー
  3. ホットスタンバイ
  4. コールドスタンバイ
  5. デュプレックスシステム
メモ


1)
2)フェイルオーバーとは、稼働中のシステムで問題が生じてシステムやサーバーが停止してしまった際に、自動的に待機システムに切り替える仕組みをいいます。 HA機能ともいわれ、システムの可用性を高めるための冗長化の一つです。 フェイルオーバーとは反対に、手動でシステム切り替えする方法はスイッチオーバーと呼ばれています。
3)「ホットスペア」ともいう。 複数の同じ構成のサーバーやネットワーク機器を用意しておき、システムの障害発生時に、本番系(稼動系、プライマリーサーバー)から、同期する待機系(予備系、セカンダリーサーバー)へ瞬時に切り替える方式のこと。
4)コールドスタンバイとは、機器やシステムを冗長化して信頼性を向上させる手法の一つで、稼働中の系統と同じ構成の予備の機材などを用意しておくが普段は停止させておく方式。
5)デュプレックスシステムとは、1つの処理に対して2組のシステムを用意しておき、一方は障害が発生した際の予備機として待機させておく手法です。 通常は主システム側で処理を実行し、障害によるシステム停止や結果の誤りが検出されたときに、待機させておいた予備システムに切り替えて処理を続行させます。
  

正答:1

問49:自施設の構内に機器を設置してシステムを導入・運用するのはどれか。

  1. クラウド
  2. ハウジング
  3. オンプレミス
  4. ホスティング
  5. データセンター
メモ


1)
2)データセンターの設備を提供するサービスのことで、サーバを設置する場所(ラックスペース)や電源、通信回線などが提供される。 ホスティングとは異なり、ユーザはサーバなどの必要な機器を用意して設置し、基本的に遠隔で利用する。 保守や運用監視などの代行サービスが併せて提供されることもある。
3)オンプレミスとは、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを、使用者が管理している施設の構内に機器を設置して運用することをいう。
4)ホスティングとは、プロバイダや通信事業者が保有するサーバを、ネットワーク経由で顧客に貸し出すサービスのことです。 データセンターの利用形態の一つであり、一般的に「レンタルサーバ」とも呼ばれます。 ホスティングには、1台のサーバを複数ユーザーで共有する共用ホスティングと、1台を1社だけで使う専用ホスティングがあります。
5)
  

正答:3

問50:故障機器をメーカーに送り、代替品と交換または修理する保守サービスはどれか。

  1. 定期保守
  2. 予防保守
  3. リモート保守
  4. オンサイト保守
  5. センドバック保守
メモ


1)
2)
3)
4)オンサイト保守はメーカーや業者の担当者が当該ハードウェアの設置場所に出向き、その場で修理や復旧を行うサービスを指します。
5)センドバック保守は、故障したハードウェアを業者やメーカーに送ることで修理を受けることができるサービスです。


正答:5