
2019年(第17回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 41~50 を勉強したときの備忘録です。
問41:看護サマリーの説明で正しいのはどれか。
- 患者の重症度や自立度を評価した記録
- 一定期間経過後に患者状態を要約した記録
- 入院時に患者から聴取する基本的情報の記録
- 主に看護師長が記載する病棟及び看護体制の記録
- 日々の患者状態や観察結果などを記載する経時的な記録
※看護サマリー
患者の病歴や治療・看護等の情報を要約した書類
看護要約、退院時サマリー、退院時要約とも呼ばれている
1)看護必要度
2)看護サマリー
3)入院時記録
4)
5)看護記録
正答:2
問42:手術手技のコーディングに利用されるのはどれか。
- DRG
- ICF
- ICD-10
- JLAC10
- Kコード
1)DRGとは米国の診断群分類のこと
2)ICFはWHOが定める国際生活機能分類のこと
3)ICD-10はWHOが作成した死亡や疾病のデータの体系的な記録や分析、比較を行うための分類
4)JLAC10は臨床検査医学会が制定した臨床検査項目分類
5)Kコードは診療報酬点数表における手術手技・処置の領域を定めたコード
正答:5
問43:新薬開発のための臨床試験において、健常人ボランティアを対象とするのはどれか。
- 検証試験
- 臨床薬理試験
- 探索試験(前期)
- 探索試験(後期)
- 製造販売後臨床試験
1)
2)
3)
4)
5)
正答:2
問44:医学研究に関する用語とその説明の組み合わせで誤っているのはどれか。
- 介入研究 – 健康や疾病の姿を単に観察する研究のこと
- バイアス – 対象者の選定や測定方法により正しい値から系統的なずれが生じること
- 交絡 – 暴露とアウトカムに関する解析で、隠れた要因の影響によって両者の関連性が歪められること
- コホート研究 – 固定集団を一定期間追跡調査する研究のこと
- 症例対照研究 – ある因子について、患者集団と病気に罹っていない対照集団とで比較する研究のこと
1)介入研究とは、運動、薬剤や手術など、人体に関与する新たな外的要因の有効性を調査する研究のことであり、説明にある健康や疾病の姿を単に観察する研究は観察研究のことである。
2)~5)の用語とその説明はすべて正しい。
正答:1
問45:疾患に罹患していない患者のなかで、検査結果が陰性の患者の割合を表すのはどれか。
- 感度
- 自由度
- 特異度
- オッズ比
- 相対危険度
1)罹患している患者の中での、検査結果が陽性の患者の割合
2)変数のうち、独立に選べるものの数のこと
3)罹患していない患者の中での検査結果が陰性の患者の割合
4)事象が起こる確率と起こらない確率の比
5)暴露群の疾病発症率を、非暴露群の疾病発症率で割った割合
正答:3
問46:正規分布の形を決めるのはどれか。2つマークしなさい。
- 最頻値
- 中央値
- 平均値
- 標準偏差
- 四分位範囲
正規分布は、平均値を境に左右対称の凸型で、そのすそ野は、サンプル数にかかわらず適用できる(即ち標準化された)散らばり方の指標である4)標準偏差の値と、中心となる3)平均値が定まると、一意的に形が決まる。
正答:3,4
問47:帰無仮説を棄却するか否かを判定する際に、あらかじめ決めておく基準はどれか。
- 四分位数
- 標準誤差
- 標準偏差
- 標本平均
- 有意水準
統計学上の仮説で,ある一つの変数が他の一つの変数,もしくは一群の変数と関係がないとする仮説. あるいは二つ以上の母集団の間の差がないとする仮説. これが成立するならば,得られた結果は偶然によって支配されたと予想される結果と違わないことになる.
1)
2)
3)
4)
5)
正答:5
問48:正規分布に従わない独立な2群の差を比較する手法としてもっとも適切なのはどれか。
- t検定
- 回帰分析
- 符号検定
- 符号付順位和検定
- Wilcoxonの順位和検定
1)正規分布に従う独立な2群の差を比較する手法、独立な2群に使用する検定と、対応のある2群に使用する検定の2種類のt検定がある
2)2変数間の関係を検討する手法
3)正規分布に従わない場合に介入の前後で変化があるかどうか検討する手法
4)正規分布に従わない対応のある2群の差を比較する手法
5)ウィルコクソンの順位和検定は得られた2つのデータ間の代表値 (中央値) に差があるかどうかを検定する.主にサンプル数が少なく得られたデータに正規性を仮定できないときに用いられる.
正答:5
問49:レセプト情報ならびに特定健康診査の結果の情報が格納されているデータベースはどれか。
- DPC
- MDC
- NCD
- NDB
- PHR
1)DPC(Diagnosis Procedure Combination) 医療資源の必要度によって入院患者を分類する診断群分類
2)MDC(Major Diagnosis Criteria) DPCの診断群分類コードに用いられる主要診断群
3)NCD(National Clinical Databese) 外科手術症例についてのデータベース
4)NDB(National DataBase)
5)PHR(Personal Health Record) 個人の健康記録を経年的に蓄積したもの
正答:4
問50:がん登録について誤っているのはどれか。
- 全国がん登録では患者氏名も登録される。
- 地域がん登録は全国がん登録に統一された。
- 全ての病院で臓器がん登録が実施されている。
- 法律に基づいて全国がん登録が実施されている。
- 全ての病院はがん患者の情報を都道府県に届け出る。
専門の医師が所属する病院などで登録されるため、全ての病院が対象ではない。
1)
2)
3)臓器別がん登録は、学会・研究会が中心となって、所属する医師のいる比較的大きな病院から学会・ 研究会の中央事務局にデータを集約することにより、全国規模の登録を実施する仕組みである
4)
5)
正答:3
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