
2017年(第15回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 31~40 を勉強したときの備忘録です。
問31:前立腺がんの診察に用いられる腫瘍マーカーはどれか。
- AFP
- CEA
- PSA
- CA125
- CA19-9
1)αフェトプロテイン(AFP)は肝臓がんに用いられる
2)主に胃がんや大腸がんで用いられる腫瘍マーカー
4)主に卵巣がんで用いられる腫瘍マーカー
5)主に膵臓がんで用いられる腫瘍マーカー
正答:3
問32:疾患と検査項目の組み合わせで正しいものはどれか。2つマーク。
- 肝炎 - 血清アミラーゼ
- 腎不全 - 血清クレアチニン
- 糖尿病 - HbA1c
- 膵臓がん - AFP
- 脂質異常症 - CRP
1)血清アミラーゼは膵炎や耳下腺炎などで高値となる。肝炎の場合、ALT(GPT)、AST(GOT)が高値を示す。
2)クレアチニンは腎臓の糸球体から濾過され、尿細管から再吸収されにくいため腎機能の評価に用いられる。
3)糖尿病の診断には空腹時血糖のほか、HbAlc、グルコアルブミンの検査値が用いられる。
4)膵臓がんの腫瘍マーカーにはCA19-9が用い垂れる。AFPhは肝臓がんの腫瘍マーカーである。
5)脂質異常症の診断にはLDLおよびHDLコレステロールの検査値が用いられる。CRPは炎症マーカーとして用いられる。
正答:2,3
問33:誤っている組み合わせはどれか。
- 内視鏡検査 - 検体検査
- 血糖検査 - 検体検査
- 組織診断 - 病理検査
- 12誘導心電図 - 生理機能検査
- スパイロメトリー - 生理機能検査
検体検査・・・人体から採取した血液や尿など(=検体)を調べる
生理機能検査・・・人体を直接調べる
1)内視鏡は人体を直接調べるから「検体検査」は間違い。
2)
3)
4)
5)
正答:1
問34:X線検査に該当するものはどれか。2つマーク。
- CT検査
- MRI検査
- 核医学検査
- 超音波検査
- 血管造影検査
1)X線を使う
2)磁力と電磁波(ラジオ波)を使う
3)放射性薬剤を使う
4)超音波を使う
5)造影剤を投与し、X線を使う
正答:1,5
問35:造影剤を使わずに血管撮影ができるのはどれか。
- PET検査
- MRI検査
- X線CT検査
- X線単純撮影検査
- 心筋シンチグラフィ検査
1)
2) MRIは水分を描出するので、血管が撮影できる。
3)
4)
5)
正答:2
問36:誤っている組み合わせはどれか。2つマーク。
- ギプス - 骨折の治療
- ブジー - 病的貯留の排出
- 栄養処置 - 滋養浣腸
- ドレナージ - 狭窄部位に管を挿入して拡大
- カウンターショック - 心室細動に対する電気的刺激
2)狭窄部位に管を挿入して拡大
4)病的貯留の排出
※2と4の役割が逆
正答:2,4
問37:診療報酬上リハビリテーションに分類されないものはどれか。
- 運動器リハビリテーション
- 感覚器リハビリテーション
- 廃用症候群リハビリテーション
- 心大血管疾患リハビリテーション
- 脳血管疾患等リハビリテーション
1)
2)
3)
4)
5)
正答:2
問38:放射線治療について誤っているものはどれか。
- 形態や機能の温存ができる。
- 良性腫瘍で行うことはない。
- 手術後に予防的に行うことがある。
- 陽子線・重粒子線を用いる場合がある。
- 化学療法と併用して行うことがある。
正答:2
3)問題点リストは疾患名を列挙したものである。:4)治療方針が変更された場合にもサマリーを作成する。
- POMRは監査しやすい記録方式である。
- 初期計画には患者に対する教育も含まれる。
- 問題点リストは疾患名を列挙したものである。
- 治療方針が変更された場合にもサマリーを作成する。
- 1回の経過記録でSOAP形式のすべての項目を記載する必要がある。
■POSとは?
POSとは「問題志向型システム(Problem Oriented System)」の略称で、患者さまの持つ「問題」を治療の軸とし、その問題に沿って治療や医療・看護を展開する治療過程のことです。
■SOAPとは?
このPOSをベースに、患者さまの問題にフォーカスして以下のようなSOAP形式で看護記録を作成します。
1)
2)
3)現病歴、既往歴、家族歴、処方歴、現症等の情報をもとに、入院の契機となった医療上、健康上、あるいは家庭・社会生活上の問題点を、優先順位の高いものから順に箇条書きに記載するものである。
4)
5)状態の変化が激しい患者の場合など経時記録ごとにすべての項目をSOAPで記載すると煩雑になるため、変化のあった問題に限って記録してもよい
正答:3,5
問40:SOAP形式の経過記録について正しい組み合わせはどれか。2つマーク。
- S - 患者の訴え
- O - 病名
- A - 治療計画
- P - 検査結果
- P - 処方オーダ
1)Subject:主観的データ。患者の話や病歴など。
2)Object:客観的データ。身体診察・検査などから得られた情報。
3)Assessment:上記SとOの情報の評価。
4)Plan:上記3つをもとにした治療方針。
5)同上。
正答:1,5
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