2016年医療情報技師(医療情報システム系)の過去問集4

2016年(第14回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 31~40 を勉強したときの備忘録です。

個人的な解釈でメモを付けています。誤りがある可能性があります。

過去問

問31:検体検査システムについて誤っているのはどれか。

  1. 検体到着処理を行ってから検査を実施する。
  2. 同一検査項目であれば、基準値は一定である。
  3. 基準値マスタは性別や年齢を考慮して設定する。
  4. 同時に依頼された検査の結果がそろってから報告する。
  5. 院内で実施する検査と院外で実施する検査の双方に対応する。
解説


1)
2) 同一検査項目であっても、測定手法が統一されていないものがあり、その場合は基準値が一致しないことがある。
3)
4) 同時に依頼された検査であっても、パニック値など主治医に可及的早期に報告すべき結果が得られた場合は、速報などの形で先に報告する。その場合でも、すべての結果がそろった時点で、改めてその項目も含めて報告する。
5)
  

正答:2,4

問32:生理機能検査システムについて誤っているのはどれか。

  1. 画像を含むレポートを作成する機能がある。
  2. 取り扱うデータ量は検査項目ごとに一定である。
  3. 超音波検査の画像転送にはDICOMが用いられる。
  4. 検査時に患者情報や検査目的を参照する機能がある。
  5. 予約枠を越えてオーダする機能や必要に応じて予約枠を閉じる機能がある。
解説


1)
2) 超音波、負荷心電図、脳波等の検査のデータ量は、症例により異なる。
3)
4)
5)
  

正答:2

問33:内視鏡検査をオーダする際にシステムでチェックすべき項目はどれか。

  1. 抗凝固薬の服用
  2. ペースメーカーの装着
  3. 食物アレルギーの有無
  4. 肝炎ウィルス感染の有無
  5. リハビリテーションの有無
解説


1)内視鏡処置・治療により出血が止まらなくなる危険性があるため、事前確認が必要である
2)MRI検査の高磁場では機械の故障が発生する危険があるが、内視鏡検査では問題とならない
3)
4)体液や分泌物に肝炎ウィルスが出現するので、内視鏡自体やその他の物品が新たな感染源とならないようにする対策が必要である。
5)
  

正答:1,4

問34:病理部門システムの機能として優先度が低いのはどれか。

  1. 組織診断を入力する機能
  2. 標本ラベルを印刷する機能
  3. 顕微鏡写真を登録する機能
  4. 検体のマクロ写真を登録する機能
  5. リストバンドを読み込み登録する機能
解説


1)
2)
3)
4)
5)
病理部門システムは、ベッドサイドで使われることは稀なので、5の「リストバンドを読み込み登録する機能」では?
  

正答:5?

問35:病理検査に関するシステムについて誤っているのはどれか。

  1. 診断の進捗管理を行う。
  2. 術中迅速診断は予約を行う。
  3. シェーマなど画像の編集を行う。
  4. 他の検査のレポート作成時に参照される。
  5. オーダ時点で必要な検体ラベルの枚数が決まる。
解説


1)
2) 迅速診断は病理部の体制確保が必要なので、予約が必要。
3) 
4)
5)病理検体の数は、検査や手術時に、その腫瘍自体やリンパ節などを確認して決まるものであり、術前に確定することはできない。このため、オーダー時点でラベルの枚数は決定できない
  

正答:5

問36:放射線部門システムの機能に含まれないのはどれか。

  1. 検査予約リストを印刷する。
  2. 患者別に被曝線量を記録する。
  3. 医療従事者の放射線被曝量を管理する。
  4. 使用した医療物品名や数量を医事会計システムへ伝達する。
  5. DICOMのMWM機能により患者基本情報を検査装置へ送出する。
解説


1)
2)
3) 「病院システムとは別に管理されている」
4)
5)
  

正答:3

問37:PACSの基本機能でないのはどれか。

  1. 画像生成
  2. 画像保管
  3. 画像配信
  4. 画像検索
  5. 画像参照
解説


1) 生成するのは各モダリティ
2)
3)
4)
5)
  

正答:1

問38:一次診断を行う際に、5メガピクセルのモニタが必要とされる検査はどれか。

  1. CT
  2. MRI
  3. PET
  4. 超音波
  5. マンモグラフィ
解説


1)2M
2)2M
3)
4)
5)5M
  

正答:5

問39:歯科口腔領域のシステムについて誤っているのはどれか。

  1. 咬合検査など歯科独自の検査に対応している。
  2. 貴金属の種類など歯科技工物の属性が取り扱える。
  3. 保険請求に対応した会計と保険給付外の治療の会計ができる。
  4. 歯科衛生士業務記録は、診療録と同じ5年間の保存義務がある。
  5. 保険請求の単位は、1診療ごと、傷病名・処置部位ごとに診療行為を記述して算定する。
解説


1)
2)
3)
4) ×→3年
歯科衛生士法施行規則 第十八条『歯科衛生士は、その業務を行った場合には、その記録を作成して三年間これを保存するものとする。』
5)
  

正答:4

問40:輸液実施時に行われる3点認証の正しい組み合わせはどれか。

  1. 医師・看護師・薬剤
  2. 医師・看護師・薬剤師
  3. 患者・オーダ者・実施者
  4. 患者・実施者・オーダ番号
  5. 実施者・オーダ番号・薬剤
解説


「 患者・実施者・薬剤 」の選択肢なし。
JAHIS患者安全ガイドライン<注射編>に『オーダ番号等がバーコード印字され注射ボトル等に貼付されたシール』と記載があるので、”オーダ番号”が正解か。
【PDF】JAHIS患者安全ガイドライン<注射編>
https://www.jahis.jp/files/user/images/patient_safety_shot20130423.pdf
p2『また患者様に付けられた患者番号が印刷されたバーコード付きのリストバンド、オーダ番号等がバーコード印字され注射ボトル等に貼付されたシールと無線LANを利用したPDA又はノートパソコンに接続されたバーコードリーダを使用した3点チェックシステム「患者認証システム」についても導入されていることを前提とする。』
p16 注者実施フロー(図)
  

正答:4


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