
2016年(第14回)医療情報技師試験の医学医療系からの過去問 31~40 を勉強したときの備忘録です。
個人的な解釈でメモを付けています。誤りがある可能性があります。
問31:処方箋の記載事項で必須でないのはどれか。
- 分量
- 用法
- 患者の年齢
- 発行年月日
- 臨床検査値
1)~4)処方箋は、医師法施行規則第21条によって、「患者の氏名、年齢、薬名、分量、用法、用量、発行の年月日、使用期間及び病院若しくは診療所の名称及び所在地又は医師の住所を記載し、記名押印又は医師の住所を記載し、記名押印又は署名しなければならない」とされている。
5)近年、薬剤の適正使用に関して薬剤師の役割が重視されつつあり、副作用防止などのために処方箋に肝機能などの臨床検査値が記載されるケースも出てきているが、これは必須ではない。
解答:5
問32:医師の指示に基づいて行われる「診療の補助」に含まれる看護業務はどれか。
- 観察
- 動脈注射
- 安全の確保
- 患者の指導・相談
- 薬剤の投与量の調節
病院における看護業務とは、直接患者のケアを行う「直接看護」と診療の補助にあたる「診療・治療補助業務」、直接患者に看護ケアを実施しない管理的な側面を持つ「間接看護Ⅰ」、「間接看護Ⅱ」、「その他」に分類される。
1)観察、3)安全の確保は「直接看護」に、4)患者の指導・相談は「間接看護Ⅰ」に、5)薬剤の投与量の調節は「診療・治療補助業務」に分類される。2)動脈注射は、静脈注射と比べて患者への危険性が高いので、看護業務には含まれない。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/08/dl/s0828-1c.pdf
解答:5
問33:ある疾患と検査について、真陽性a人、偽陰性b人、偽陽性c人、真陰性d人であるとき正しいのはどれか。
- 感度=a/(a+b)、特異度=c/(c+d)
- 感度=a/(a+b)、特異度=d/(c+d)
- 感度=a/(a+c)、特異度=d/(b+d)
- 感度=(a+b)/(a+b+c+d)、特異度=(c+d)/(a+b+c+d)
- 感度=(a+c)/(a+b+c+d)、特異度=(b+d)/(a+b+c+d)
病気を持っているか
有
無
検査の結果
陽性
真陽性(a)
偽陽性(c)
陰性
偽陰性(b)
真陰性(d)
解答:2
問34:血液学的検査に含まれるのはどれか。
- CEA
- γ-GTP
- アルブミン
- クレアチニン
- ヘマトクリット
1)CEAは腫瘍マーカー
2)γ-GTP(γ-GT)は酵素
3)アルブミンはタンパク質
4)クレアチニンは腎機能の評価のために行われる検査で、いずれも血漿または血清中の濃度が測定されるが血液学的検査ではない。
5)ヘマトクリットは血液の中で赤血球容積の割合(%)を示す基本的な血液学的検査項目である。
補足】
『血液学検査とは抗凝固剤で血液を凝固させずに使用し、赤血球数・白血球数・血小板数の測定や血液細胞の形態観察、凝固・線溶関連(血液の固まり易さ) などをする検査です。
この検査は、貧血・多血症、炎症・腫瘍、出血・血栓症などのスクリーングとして初診時の基本検査や血液疾患の診断や経過観察などに用いられています。』
下記Webページより引用
参考文献サイト】
検査ガイド.com
解答:5
問35:肝炎の診断に有用なのはどれか。
- 尿酸
- CRP
- 白血球数
- アミラーゼ
- ALT(GPT)
1)尿酸は高尿酸血症や痛風の診断
2)CRPは各種炎症性疾患の活動性や重症度の判定
3)白血球数は細菌感染症や血液疾患の診断
4)アミラーゼは膵炎唾液腺疾患の診断の目的で測定される
5)ALP(GPT)は主に肝細胞内に存在する酵素で、肝炎により幹細胞の壊死・破壊が起こると血中に溢流し、その程度を反映して血清の活性が上昇するため、肝炎の診断には必須の検査
解答:5
問36:食事の影響が大きい検査項目はどれか。
- CRP
- 中性脂肪
- 白血球数
- HbA1c
- ALT(GPT)
1)CRPや3)白血球数は食事内容だけでは変動しない。
2)中性脂肪は、脂質異常症の有無に拘らず、健常者でも食後に血中濃度が上昇し、長時間その影響が残るため、早朝空腹時の採血が必須となっている。
4)HbA1cは過去1月程度の期間の平均血糖値を反映して変動し、その期間の食事の影響を受け、5)ALT(GPT)はアルコールによる肝障害で上昇することがあるが、健常者では影響は少ない。
解答:2
問37:バイタルサインでないのはどれか。
- 血圧
- 体温
- 腹囲
- 呼吸数
- 脈拍数
1)
2)
3)腹囲はバイタルサインには含まれない。
4)
5)
https://www.google.co.jp/webhp?hl=ja&gws_rd=cr,ssl&ei=AV29V47VEMjK0ATYxLKICQ#hl=ja&q=%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3&btnK=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2
解答:3
問38:放射線被ばくのない検査はどれか。
- CT検査
- PET検査
- 核医学検査
- 超音波検査
- 血管造影検査
1)X線を利用
2)γ線を利用
3)γ線を利用
4)超音波検査は、極短波長の音波を利用する。
5)X線を利用
解答:4
MRI検査を受ける際の問診項目に必須でないのはどれか。
- 刺青
- 補聴器
- ペースメーカー
- カラーコンタクト
- ヨードアレルギー
1)
2)
3)
4)
5)MRIで広く使われるのはガドリニウム系造影剤。ヨード系造影剤は、主にCTで使われる。
解答:5
問40 削除問題:がん治療に含まれないのはどれか。
- 手術
- 化学療法
- IVR治療
- 放射線療法
- 高圧酸素治療
1)
2)
3)
4)
5)
解答:全正解だそうです